日本共産党

2003年8月15日(金)「しんぶん赤旗」

台風10号「国の支援を」

北海道日高

児玉衆院議員、花岡道議ら現地調査


 日本共産党の児玉健次衆院議員、花岡ユリ子道議、党道委員会災害対策本部の代表らは十四日、台風10号に伴う大雨で大きな被害が出た北海道日高地方に入り、被害の実態を調査しました。地元からは、復興への個人の努力の限界や国や道の支援を強調する声が相次ぎました。十日にも紙智子参院議員らが調査に入っていますが、今回は道路などが一定復旧したもとで、厚別(あっぺつ)川上流(門別町、新冠町)など最も被害の大きかった地域を回りました。

 現地は、大雨で河岸がえぐられた個所や、一面泥に埋まった農地や家があちこちに見られ、土砂と流木を取り除く作業や、行方不明者の捜索、道路・橋の復旧に多くの人が汗を流しています。

 八世帯二十六人が避難している新冠町の太陽小学校では、農家の女性が、命からがら逃げ出した恐怖を語り、流木で埋まった田んぼの復旧について「自分の力では無理。国の支援がなければやっていけない」と沈痛な表情で話しました。

 七百頭の牛のうち数十頭を失ったという新冠町の青木良市さん(59)は、「BSE(狂牛病)の損害があったのにまたこんな災害とは」と力を落としていました。

 児玉議員らは被災者に見舞いを述べ、国や道への要望を聞きました。

 調査団は門別、新冠、平取、鵡川の各町役場や行方不明者捜索合同本部を訪れて職員らを激励。関係者からは最大の問題として流木の除去が出されました。

 児玉氏は「流木は流れ着いた土地の管理者が処理することになっているが、居宅に流れてきた流木については災害救助法で十三万円が出るだけで個人ではどうにもならない」と法の欠陥を指摘し、これを改善させる必要を強調しました。

 また、災害救助法の期限が七日から十四日などと短か過ぎることを指摘し、延長させるよう努力すると約束しました。


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