2003年8月2日(土)「しんぶん赤旗」
![]() 埼玉県知事選への立候補を表明する大久保賢一氏=1日、さいたま市浦和区 |
土屋義彦前知事の辞職にともなう埼玉県知事選(十四日告示、三十一日投票)で一日、日本共産党など五十五団体・六十九地域各界連でつくる「県民参加の民主県政をめざす埼玉各界連絡会」(略称・民主県政の会」の要請をうけて元埼玉弁護士会副会長の大久保賢一氏(56)が立候補を表明しました。
さいたま市内で記者会見した大久保氏は、「土屋王国」ともいわれる県政の私物化にたいし、中央政界との癒着や利権構造に無縁な候補者として、「『王国』と決別し県民の県民による県民のための共同体を実現したい」とのべました。
大久保氏は、憲法違反の有事法制などを強行し、弱肉強食の論理で国民生活に耐え難い犠牲を強いる政府・与党を批判。福祉や医療、教育の充実で人生に希望の持てる県政をめざして「憲法を県政の中心に生かしたい」と決意と抱負を語りました。
出直し知事選にはこれまでに元さいたま市議の杉崎智介氏(40)、参院議員の浜田卓二郎氏(61)、不動産鑑定士の山口節生氏(53)の三氏がいずれも無所属で出馬を表明。そのほかに元副知事の板東真理子内閣府男女共同参画局長(56)、全国知事会の嶋津昭事務総長(60)、民主党の上田清司衆院議員(55)、自民党の森田健作衆院議員(53)らに立候補の動きがあります。
大久保氏の略歴 一九四七年長野県生まれ。東北大法学部卒後、法務省入省。七九年弁護士登録。日弁連有事法制法制対策本部事務局長。政党助成金違憲訴訟など憲法訴訟にかかわりながら、パキスタンやコスタリカなどを歴訪し、平和問題で国際活動に参加。著書に『憲法ルネサンス』や『体験!日本国憲法』など。埼玉県所沢市在住。家族は妻と二女。