日本共産党

2003年7月27日(日)「しんぶん赤旗」

自衛隊派兵「力まかせで強行なんて」

イラク特措法 「反対」「疑問」の声

東京・新宿


 イラク派兵法が強行可決・成立した二十六日、東京・JR新宿駅東口周辺で街の声を聞きました。約三十人に声をかけ、派兵法にはっきり「賛成」と答えた人は四人だけ。「わからない」という答えも多かったものの「反対」「疑問」の声が多数でした。

 劇団俳優という今野早苗さん(25)は「イラク問題の解決の糸口が見えず根本的な原因が究明されないのに自衛隊を派遣するのはおかしい」と語ります。一緒にいた五十代の母親も「自衛隊が派遣される必要性がわからない。命令で行かされる隊員はたまったものではない」と納得できない様子です。

 友人と待ち合わせをしていた世田谷区の大学生三枝大海さん(19)は「『殺されるかもしれない』と小泉さん発言しましたよね。死ぬことを当然として自衛隊を派遣する。お国のために死ねといった昔と変わらないじゃないですか」と絶対反対の立場です。

 選挙に行ったことはないという大田区の男性会社員(29)は「自衛隊を派遣するより人道的な支援の方が大切。戦争に加担せよといわれたら私は拒否する」と。

 さいたま市に住む在宅福祉の仕事をしている男性(25)は「イラクに安全な場所はないはず。自衛隊が米軍とともに事件に巻き込まれ殺したり殺されたりするので反対。罪のない子どもや市民が傷つき死ぬのは目に見えている」と心配します。

 新宿区に住むパートで働く大槻孝夫さん(63)は「政府が年金を引き下げ税金を上げて、その税金でイラクに軍隊を出すのは困ったもんだ。私は年金を月四千円も下げられ外国旅行もできないでいる」と怒りました。

 新宿駅近くの宝くじ売り場で働く大沢良子さん(71)は「自衛隊員に危ないところに行ってほしくない。自衛隊は国内のみで活動するもの。海外には出て行かないでください」と話しました。

 「小泉さんはアメリカのいいなりだ」というのは新宿区の無職男性(59)。「イラクの問題は国連で決議があって解決すべきこと。戦争状態なのに自衛隊が行くなど論外」と強い口調でいいます。

 葛飾区に住む塾講師(30)は「プロレスラーの体力まかせで強行採決やるところに与党の姿勢がうかがえる。自衛隊は身分が中途半端なまま戦地に投げ出されてかわいそうだ」と感想を話していました。


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