日本共産党

2003年7月18日(金)「しんぶん赤旗」

ウラン購入ニセ情報

“責任は米大統領に”

民主議員が次つぎ追及


 【ワシントン16日遠藤誠二】ブッシュ米大統領の一般教書演説にイラクが西アフリカのニジェールからウランを購入しているという誤った情報を入れた問題で、上院情報委員会は十六日、非公開で公聴会を開催しました。この問題では、テネット中央情報局(CIA)長官が「ミス」を認めていますが、民主党の上院議員などから「責任は(ブッシュ)大統領にある」との批判の声が強まっています。

 上院情報委員会委員でもあるエドワーズ上院議員はこの日、「責任はCIAにあるのではない。ほかでもない、それは大統領の責任だ。(ウランに関する)文言は大統領が語ったのであり、大統領はそれに責任を負っている」と強調しました。

 また、ニューヨークで演説したケリー上院議員は、虚偽情報によってイラク戦争が正当化されたことを「(ブッシュ政権の)うその取引だ」と非難し、情報機関の機密情報を調べる独立調査委員会の設置を求めました。

 さらに民主党の大統領選候補のリーバーマン上院議員は、テネットCIA長官にも責任はあるとしながら、「大統領もなんらかの責任を負うべきだ」と発言しました。

 この日の公聴会ではテネット長官が証言しました。公聴会に出席したダービン上院議員は「問題は米情報筋が無視していた情報をなぜ強くホワイトハウスが一般教書演説に入れようとしたのかだ」と語りました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp