日本共産党

2003年7月13日(日)「しんぶん赤旗」

「イラクがウラン入手」偽情報

“責任はCIA”と長官

米国


 【ワシントン11日浜谷浩司】イラクが核兵器開発のためウランをアフリカから入手しようとしたとする、ブッシュ米大統領の一般教書演説が事実無根だった問題で、米中央情報局(CIA)のテネット長官は十一日、責任がCIAにあると認めた異例の公式声明を発表しました。

 ブッシュ大統領は同日、訪問先のウガンダで、一月の教書演説は「情報機関のチェックを得たものだった」と発言。テネット長官の声明は「演説テキストに含まれてはならなかった」にもかかわらず、「ミスがあった」と述べています。

 真相解明の声が強まる中で、ホワイトハウスが、指摘の誤りを認めざるを得ないところまで追い込まれた形です。しかし、ブッシュ政権は責任を情報機関に委ね、大統領は関知せず、情報操作の意図もなかったとして事態を乗り切ろうとしています。

 これに対し、ワシントン・ポスト紙十一日付は、CIAが昨年九月、英国政府に発表文書から問題の指摘を削除するよう求めたが、入れられなかったと、英下院委員会の調査とも符合する記事を掲載。米CBSテレビも十日、CIAは教書演説から問題の個所を削除するよう求めたが、ホワイトハウスが無視した、と報じていました。


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