日本共産党

2003年7月10日(木)「しんぶん赤旗」

派兵は人道支援に障害

イラク特措法案で緒方議員

参院連合審査会


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質問する緒方靖夫議員=9日、参院連合審査会

 日本共産党の緒方靖夫議員は九日、イラク特措法案に関する参院外交防衛委員会・同内閣委員会の連合審査会で質問に立ち、自衛隊派兵はイラクの人道復興支援に障害をもたらすと指摘し、イラク派兵はやめ、支援活動は非軍事で行うべきだと主張しました。

 緒方氏は、占領軍に対するイラク国民の憎悪が強まっているなかで、それを支援する自衛隊は抵抗勢力の攻撃の標的になる可能性を、イラク現地調査も踏まえて指摘。その上で、今年三月に国連が作成した人道支援指針(ガイドライン)で人道・中立・公平が原則とされ、とりわけ中立性が強調されていることを紹介しました。

 さらに緒方氏は「指針」で、軍隊による支援活動は、国連やNGO(非政府組織)などの支援従事者や、支援を受ける被災民自身も「敵対者の直接の標的にされる」と指摘されていることを挙げ、フセイン支持者の掃討作戦を行っている占領軍を支援する自衛隊は米軍と一体となり、「他方で人道復興支援を行うことなどありえない。国連の指針に反するのではないか」とただしました。

 川口順子外相は、「自衛隊派遣は国連安保理決議一四八三にもとづいている」などと答弁。緒方氏は、「決議一四八三はイラクの人道復興支援のための軍隊派遣を要請していない」と反論。「人道支援」は看板であり、イラクで米英占領軍を支持することがねらいだと指摘し、イラク特措法案の廃案を訴えました。


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