日本共産党

2003年7月7日(月)「しんぶん赤旗」

米元大使“情報操作だ”

米紙に寄稿 イラク戦争の口実批判


 【ワシントン6日浜谷浩司】「イラク戦争に至る数カ月間の私自身の経験から、イラクの核兵器計画に関する情報は、脅威を誇張するためにゆがめられていたと結論せざるをえない」―元イラク駐在米代理大使のジョゼフ・ウィルソン氏はニューヨーク・タイムズ紙六日付への寄稿でこう指摘し、同氏自身が中央情報局(CIA)の依頼でニジェールでの調査に当たった経過を明らかにしました。

 問題になっているのは、イラクがニジェールからウランを買い付けようとしたとの米英両政府の主張。ブッシュ大統領は一月二十八日の一般教書演説で、英国政府が得た情報だとして「フセインはアフリカから相当量のウランを入手しようとした」と述べました。しかし三月七日の国連安保理で国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は、証拠とされた文書が明らかに偽造だったと指摘し、米英の主張を否定していました。

 ウィルソン氏が現地調査したのは昨年二月。CIA高官から、チェイニー副大統領がウラン売却情報に関心を持っていると聞かされていました。同氏はニジェールに十日余り滞在し、調査を実施。「ウラン取引」は極めて疑わしいとCIAに報告していました。

 同氏は、自分の報告が「イラクへの先入観にあわないので無視された」のなら「偽りの口実で戦争したことになる」と指摘しています。


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