2003年7月4日(金)「しんぶん赤旗」
見ていないインターネットのアダルトサイトの架空利用料金をメールで請求し、だまし取っていた男が警察に詐欺容疑で逮捕され、「料金」は返金されていることが、日本共産党の木島日出夫衆院議員の調べで三日までに分かりました。この男は、「自民総理」(小泉首相)あてにも請求していました。
摘発されたのは、アダルトサイト利用料金の未納利用料金回収代行業を名乗る「債権データネット」の横田雅美代表。
銀行口座名「ヨコタマサミ」のメールによる請求は、インターネット利用者などの不特定多数に送付されるため、国会議員や秘書のメールアドレスにまで請求が送りつけられていました。
五月には木島日出夫衆院議員のメールアドレスに請求書が送付されてきました(本紙五月三十一日付)。木島議員がただちに警察庁に対応を要請しました。警察庁は関係県警、銀行と協議。それを受けて銀行は、「ヨコタマサミ」名義の口座を凍結。その後、振り込み依頼を受けた先に返金しています。
鳥取銀行鳥取駅南支店によると、ヨコタ名義に振り込まれた件数は約五十件百万円にのぼっています。
ヨコタ名義の口座が多い三井住友銀行の場合も、犯罪に利用されていることが判明した場合は、同様の処置をとっているといいます。
六月五日には「自民(小泉)総理」あてにも、アダルトサイト利用未納料金として二万五千四百五円を鳥取銀行鳥取南支店の「ヨコタマサミ」の普通口座に支払うよう「請求」していました。