2003年6月28日(土)「しんぶん赤旗」
![]() 河村副大臣(右から3人目)に申し入れる母親ら。左端は井上美代議員=27日、国会内 |
全国生活と健康をまもる会連合会(全生連・島田務会長)と新日本婦人の会(新婦人・井上美代会長)の二団体は二十七日、「アトピーなどのアレルギー疾患を就学援助の対象となる学校病に指定せよ」と河村建夫文部科学副大臣に申し入れました。
申し入れ書では、アトピーの子どもたちの検査や治療、アレルギー除去食などに多くの費用がかかり経済的な負担も大きいことを指摘。「就学援助制度は、低所得世帯にとって、子どもたちの教育を受ける権利を守る制度としてなくてはならなく、さらに充実が求められる」として、就学援助の対象となる学校病に指定を求めています。
申し入れには、子どもや孫がアトピーにかかっている母親らが参加。「治療薬を中断するとすぐに再発する。治療費が高くても、苦しむ様子を見ると病院にいかざるをえない」「成長しても治療がえんえんと続く。とにかく医療費が大変。早く学校病に指定してほしい」と実情を訴えました。
河村副大臣は「(学校病を指定する)政令も時代にあわせないといけない。これから検討する」と答えました。
申し入れには日本共産党の井上美代参院議員が同席しました。