2003年6月26日(木)「しんぶん赤旗」
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全国の児童相談所(百八十カ所)が、二〇〇二年度に受け付けて処理した児童虐待の相談件数が、過去最高の二万四千百九十五件と、十年前に比べて約十八倍になったことがわかりました(グラフ)。厚生労働省が二十五日、厚労省内で開いた全国児童相談所長会議で報告したものです。
食べ物を与えずに衰弱死、いたずらを理由に段ボールに閉じ込めて餓死―など児童虐待問題が深刻化するなか、相談の処理件数は九九年度には一万件を突破。以後急増しています。
通報による児童相談所職員らの家庭への立ち入り調査は〇一年度より三十件増え、二百三十件で、二〇〇〇年度の百五件から倍加しています。立ち入り調査への同行など警察官の援助件数も、〇一年度より二十四件増え四百二件でした。
![]() 報告をきく児童相談所所長ら=25日、厚労省 |
会議では同省研究班が初めて、児童相談所職員の立ち入り調査や職権による一時保護等の実態について調査した結果も報告。九八年から〇一年上半期の三年半の間に、保護者による児童相談所職員等への加害・妨害事件が三百五十二件あったことも明らかにしました。
同省は虐待発生のおもな要因として、経済的問題、近隣からの孤立、若年の親、母親の健康状態、子どもを連れての再婚の五つをあげています。
地域のネットワーク整備など虐待予防体制の効果をあげる一方、「児童相談所が多い件数を抱えていることは、変わらない」と報告しました。
児童相談所数は百八十カ所と、〇一年度から変化なし。「児童相談所運営指針」に示されている「人口五十万人に最低一カ所程度」設置から試算した数=二百五十三カ所に比べると、大幅に不足している現状です。