日本共産党

2003年6月25日(水)「しんぶん赤旗」

米軍

イラク駐留最低5年

米上院3議員 危険な状態長期化を示唆


 【ワシントン23日浜谷浩司】イラク訪問中の米上院外交委員会のルーガー委員長ら三議員は二十三日までに、米軍がイラクに最低で五年程度は駐留する必要があるとの見方を明らかにしました。

 ルーガー(共和)、ヘーゲル(共和)、バイデン(民主)の三議員は二十二、二十三の両日、米ABCテレビに中継で出演。ルーガー委員長は二十二日、「皆が理解すべき重要なことは、大統領も私たちも言っていることだが、破産した危険な国の安定化は五年計画だ」と述べました。

 バイデン議員も同日、「十万人以上の軍を五年間イラクに駐留させることになるか」との質問に「そう思う」と応じました。同議員はさらに、「民主党員の私が言うのは適切でないかもしれない」としながら、「兵士たちがすぐには国に戻れない」ことを「ブッシュ大統領は国民に告げるべきだ」と述べました。

 ヘーゲル議員は二十三日、「五年の時間枠は現実的だと思う」と重ねて確認。米軍の長期駐留は「米国の将来の安全保障への投資だ」(二十二日)とも語っています。

 議員らの発言は、米国のイラク支配が不安定であり、危険な事態が長期にわたる可能性を認めたものです。また発言はいずれも、軍事占領とその後の米軍駐留とを区別していません。

 ブッシュ政権首脳は既に、イラクに新政権が発足した後も米軍が長期駐留する可能性を表明しています。


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