日本共産党

2003年6月25日(水)「しんぶん赤旗」

派兵反対 市民と議員集う

国会内 緒方参院議員が現地調査報告


 イラク特別措置法案の審議入りにあわせ、「イラク派兵法に異議あり 市民と国会議員の緊急院内集会」が二十四日、衆院第二議員会館で開かれ、国会議員と市民約百人が参加しました。日本共産党のイラク調査団と社民党のイラク調査団が現地の状況を報告し、意見交換、「自衛隊派兵はとんでもない」との発言が出ました。

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イラク派兵法に意義ありと開かれた市民と国会議員の緊急院内集会。報告するのは緒方参院議員=24日、衆院第2議員会館

 三日間強の日程で六月半ばにイラクを訪問した日本共産党の緒方靖夫参院議員は、米軍の掃討作戦が続く危険な地域を陸路イラク入りした状況を報告しました。

 緒方氏は昨年十月の訪問と比較し、「建物の被害はさることながら一歩国民のなかに入ると不満と怒りが大きく、ただならぬ事態が進むと実感した」「“心の再建”が必要だ」と感想をのべました。現実と心情に合った支援のためには国連の役割が重要だとした上で、イラク国民は高い技術を持っており、マンパワーの組織化への支援が一番だと強調しました。

 また、機関銃の銃声などが響く治安状況を指摘。米占領軍の暫定行政当局者が「イラク全土が軍事作戦の対象」と表明したことを紹介し、「こんな地域に自衛隊を派遣したらどうなるか明白だ」とのべました。

 社民党の今川正美衆院議員は「自衛隊派遣は憲法に反するだけでなく、差し向ける場所がないというのが実感だ」と報告。党内論議の模様を紹介した民主党の谷博之参院議員は「法案を阻止する活動を党内に働きかけたい」とのべました。


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