日本共産党

2003年6月22日(日)「しんぶん赤旗」

今週の国会

与党急ぐイラク特措法案

労基法改悪案も緊迫


 米英のイラク軍事占領を支援するため自衛隊を派兵するイラク特別措置法案が、二十四日の衆院本会議で審議入りします。戦闘地域へ陸上自衛隊を派兵するのは戦後初めてのことです。テロ対策特別措置法延長法案も同日の本会議で趣旨説明が行われます。両案の趣旨説明は福田康夫官房長官が行いますが、質疑は両案別々に行う異例の形をとります。

 与党側は、イラク特措法案とテロ特措法延長法案を審議する場として、四十五人の特別委員会設置を提案し、委員長には自民党の高村正彦衆院議員(元外相)をあてる予定です。日本共産党は設置に反対していますが、二十四日の本会議で議決される見通しです。はじめに成立ありきで会期延長を強行した与党側は、二十五日にも特別委員会で総括質疑を行い、“スピード審議”で衆院通過を狙っています。

 二十三日には、衆院予算委員会で小泉首相出席のもと、「構造改革問題等」をテーマに集中審議を行います。NHKが審議を中継し、日本共産党から佐々木憲昭議員が質問に立ちます。

 参院で審議中の不安定雇用、長時間労働を拡大する労働基準法改悪案、国立大学の国家統制をもたらす大学法人法案は、審議再開に向けて動きだす見込みです。労働基準法改悪案は、与党側が参院厚生労働委員会で早期採決をはかる構えで、緊迫した局面を迎えます。

 与党三党は、延長国会に献金者(企業)名の公開基準を年間五万円超から二十四万円超に引き上げる政治資金規正法改悪案を提出しました。野党側は、公開基準の引き上げは政治資金の透明性確保に逆行するとして反対することを確認。野党提出の公共事業受注企業からの献金禁止法案の審議入りを求めることで一致しています。


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