日本共産党

2003年6月18日(水)「しんぶん赤旗」

与党が会期延長強行

穀田国対委員長が反対討論

衆院本会議


 イラク特別措置法案はじめ悪法成立のため四十日間の国会の会期延長をねらう与党三党は十七日の衆院本会議で、野党四党の反対を押し切って、会期延長を賛成多数で議決しました。与党側の横暴な議会運営に野党側は強く抗議しており、十八日以降の審議日程は決まっていません。

 この日、会期延長をめぐって与野党が協議。与党側は延長のまともな理由を示せないまま、数を頼んで押し通しました。

 会期延長の本会議採決を決めた議院運営委員会で日本共産党の児玉健次議員は「この十年余、歴代内閣で二年連続、大幅な会期延長は小泉内閣のみだ。政府・与党の国会運営は常軌を逸している」と批判しました。

 午後六時から衆院本会議を開催。反対討論にたった日本共産党の穀田恵二国対委員長は、国民負担増の予算と有事法制の強行に続いて、「国民無視の悪法をこれ以上推進することは許されない」とのべ、議会制民主主義の基本として定められた会期制の原則を厳守して国会を閉じるべきだと主張しました。さらに、イラク特措法案について、米英占領軍への自衛隊の参加が憲法に反することは明白であるとのべ、「与党の多数の力で会期を延長して押し通そうというやり方は、議会制民主主義からとうてい許されない」と批判しました。


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