日本共産党

2003年6月11日(水)「しんぶん赤旗」

目の輝き失い、体は石のよう

児童虐待めぐってシンポジウム


 児童虐待が増え続けるなか、関係団体の代表が集まって十日、「子どもと家族の現状から日本の未来を考えよう」と、児童虐待防止へ緊急シンポジウム(主催・児童虐待防止法の改正を求める全国ネットワーク)を開きました。集まったのは、市民、児童相談所や児童養護施設の職員、児童虐待防止の取り組みをすすめる市民団体構成員など。東京・永田町の衆院第二議員会館を会場に、活発に議論しました。

 二〇〇一年度に全国の児童相談所が受け付けた児童虐待相談件数は過去最高の二万四千七百九十二件(二〇〇〇年度一万八千八百四件の32%増)。九〇年以降、急増し続けています。〇〇年十一月に施行された児童虐待防止法が、今秋、施行後三年の見直しを迎えます。

 広島乳児院の山元喜久江さんは「虐待を受けた子は目の輝きを失い、抱いても体は緊張していて石のよう。泣いて要求を訴えないし、ぐっすり眠れない子も多い」と子どもの様子を伝えました。一人の職員が一人の子どもを担当し時間をかけて働きかけるなか、愛情関係が取り戻される過程を話しました。「休み時間や休日をつぶして対応している。しかし現行職員数ではとても足りない」と強調しました。

 東京都児童相談センター職員の金井雅子さんは、都の改革方針のもとで「忙しくて、だれも職員増の声をあげることができない」と、児童福祉司の増員が相談解決の切実な課題となっていることを訴えました。この問題では、全国児童相談所長会も、児童虐待防止法や児童相談所の体制・職員配置基準の見直しを厚労省へ求めています。


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