日本共産党

2003年6月2日(月)「しんぶん赤旗」

“戦争できる国づくり”止めたい


♪平和へダンス

東大・本郷

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東大の構内でダンスパフォーマンスをする若者=東京・文京区の東京大学

 「平和の花が咲くように踊りましょう」―。東京大学の構内で、くりひろげられたダンスパフォーマンスに、見ていた小学校の男の子も踊りだしました。東京・文京区の本郷キャンパスで一日におこなわれた東京大学「五月祭」での、ひとこまです。

 「戦争・飢餓・地雷ゼロ」をめざして活動する「アジアンスパーク」の若者たちが、結成一年を記念して、授業形式で社会問題を深くみつめようと二日間の日程で企画したもの。五月三十一日は、東京大学大学院教授の小森陽一さんを講師に有事法制を考える講演と座談会。二日目の一日は「体育の授業」でダンスの振り付けを覚えてから外に飛び出しました。

 曲は歌手の石井竜也さんが歌う「花まつり」。アジアンスパークがワールドピースナウのパレードなどで披露してきたダンスです。「体育の先生」の柳田展孝さん(22)は「平和が花のように開いていくような踊りです。平和ってみんなが花開いていける状態。ひとり一人の花が咲くように踊りましょう」と呼びかけました。

 「社会の授業」ではジャパンさん(23)が活動をふりかえりながら「有事法制で、日本が戦争する国になっちゃう、憲法が変わっちゃうという危険性を知らせたい。世の中をよくしたいという人がたくさんいれば、絶対に世界はもっと楽しいものになる」と語りました。

平和ウオーク

東京・府中

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「みなさん一緒に歩きましょう」と訴えながらいくピースウオーク府中の参加者=1日午後、東京府中市

 一日午後、東京・府中市で「ストップ! 有事(戦争)法制 6・1ピースウオーク府中(平和のための行進)」がおこなわれました。

 府中公園に集まった約百五十人は「アメリカへの戦争協力反対」、「戦争に協力させる法律なんていりません!」など思いおもいの手作りのゼッケンをつけたり、楽器を奏でたりしながら行進。八十七歳の男性もつえをついて参加しました。

 関本洋司さん(36)=研究者=は、ギターを演奏し「レノン(ジョン・レノン)が歌った平和の歌を、僕らがみんなで一緒に歌う番」と歌いながら行進。マラカスを持った大山早苗さん(45)=日本語学校教師=は「戦争ができる国づくりにどんどんいこうとしているから、それをストップさせたい。日本の未来のために。子どもの未来のために」と話していました。

 このピースウオークは、地域から有事法制三法案反対の声をという府中革新懇の提案で五月二十二日に市内の約二十人が集まって相談し、六十人の呼びかけ人を募って市民に参加を呼びかけてきたものです。

 行進の先頭を歩いていた府中労働組合総連合議長の沼田芳孝さん(58)は「市内のいろんな考えの六十人が有事法制反対の一点で呼びかけた、平和と民主主義を守る良心が集まった行進です。府中の新しい運動の第一歩です」と語っていました。


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