日本共産党

2003年5月16日(金)「しんぶん赤旗」

北朝鮮核問題 平和解決へ共同

首都基地移転で合意

在韓米軍 米韓首脳会談で声明


 【ワシントン14日遠藤誠二】訪米中の盧武鉉韓国大統領とブッシュ米大統領の米韓首脳会談が十四日夕、ホワイトハウスで開催されました。会談をふまえて両首脳は共同声明を発表。北朝鮮による核兵器開発については「深刻に憂慮している」と指摘しながらも、「平和的な解決策」を強調しました。

 二月に就任した盧大統領とブッシュ大統領の会談は初めて。米韓首脳会談は、金大中前大統領時の二〇〇二年二月以来一年ぶりのことです。共同声明は、「北朝鮮での核兵器を容認しない」として、北朝鮮政府による核兵器の開発停止を強くよびかけるとともに、「国際社会の協力に基づく平和的な解決策で、完全かつ検証可能で不可逆的な北朝鮮の核兵器計画の廃絶に向け共同で作業していく」ことを宣言。両首脳は、「朝鮮半島の平和と安定に対する脅威の増大には、いっそうの措置を考慮する必要があることに留意」しながらも、「平和的な解決の実現に自信をもっている」と表明しました。

 両首脳は、米韓両国のみならず中国や日本、さらにロシアの関与も重要なことを指摘し、こうした国々の「多国間外交」による問題解決を確認しました。

 在韓米軍基地については、「(米国は)朝鮮半島とアジア太平洋地域でのプレゼンスを強固にすることを決意する」として、駐留の継続・強化を強調。「半島における米軍の駐留を、能力、耐久力の向上のため移行させ、適切な態勢を整えるにあたって、盧大統領と緊密に協議していく」とも約束しています。

 両首脳は、首都ソウルから竜山米軍基地を移転することで合意しました。


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