日本共産党

2003年5月12日(月)「しんぶん赤旗」

自民県議逮捕 沈黙の無反省

徳島県知事選 飯泉候補陣営


 徳島知事選挙の最中に自民党県議で前県議会副議長の柴田嘉之容疑者が県議選での買収選挙で逮捕されました。ところが、自民党・公明党推薦で自民党県議らが全面的に支援する飯泉嘉門候補陣営は、逮捕にまったくふれず、汚職・腐敗問題が争点でないかのような無反省な態度をとっています。

 柴田県議逮捕の翌九日、飯泉陣営が阿南市で開いた個人演説会は、逮捕についてどう弁明するかが注目されました。しかし、飯泉候補も応援弁士も選挙違反への言及は皆無でした。

 十一日、安倍晋三官房副長官が応援にかけつけた徳島市での演説会でも同様でした。「自民党も反省せよ、という人はたくさんいる」(七条明自民党衆院議員)と、県民の批判の高まりを認めざるをえない状況なのに、金権体質など反省すべき内容には一切ふれることができませんでした。

 一方、汚職調査団を設置した大田正前知事を不信任したことを開き直り、「真剣に考えて不信任にした」(安倍氏)と強弁。腐敗一掃を真剣に願う県民の心をふみにじる発言を繰り返しました。

 今回の知事選では、腐敗一掃が重大争点です。それをさらに浮き彫りにしたのが、四人の自民党県議が金権選挙で摘発され、ついには県議本人の逮捕者まで出した問題です。マスコミからも柴田県議逮捕が「知事選の行方左右」(「朝日」十日付)する可能性があると指摘されています。

 それにもかかわらず、まともに反省の弁すら口にすることのできない飯泉陣営。こんな金権体質に浸りきった勢力に県政を担う資格がないことは明らかです。


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