2003年5月7日(水)「しんぶん赤旗」
「パナウェーブ研究所」を名乗る白装束の反共カルト集団キャラバン隊の移転先とされる山梨県大泉村は六日、議員や地区代表、住民団体らでつくる「パナウェーブ研究所対策村民会議」(会長・山田進村長)を緊急に開催。同集団を「一歩たりとも村内に入れさせない」ことを確認しました。
大泉村は八ケ岳のすそ野に広がる観光地。同集団関連の出版社社長が村に土地を所有し、大規模なドーム型建造物を建設していることから、「キャラバン隊が来るのでは」と見られていました。
村民会議で経過説明した小林明助役によると、四日に村長ら関係者がドームを視察し、所有者の社長から「キャラバン隊は大泉に来ない」とした約束を交わしました。しかし、六日に入り、キャラバン隊が大泉村を目指したことから、「約束を踏みにじったことを重視し、座り込みや村道の封鎖など、法の範囲内で村民運動を起こしたい」としています。
キャラバン隊が村に近づくにつれ、ドーム施設周辺の別荘地は、報道陣や警察、消防関係者が取り囲む物々しさ。様子をみにきた近くの別荘に住む男性(75)は、「ふだんは静かなのに、すごい騒ぎ。えたいの知れない団体は来てほしくない」と語りました。
同日夜、日本共産党の中岡晴江県議、高山和明村議が村関係者を激励、要望を聞きました。