2003年5月4日(日)「しんぶん赤旗」
大分県高田警察署は三日夜、四月二十七日投票の豊後高田市議選でトップ当選した日本共産党の大石忠昭市議を数十軒に選挙の支持依頼の文書を配ったとして公職選挙法違反の疑いで不当逮捕しました。同署警察官約二十人が午後七時過ぎ大石市議宅の家宅捜索を始め、大石市議を逮捕しました。
同署は選挙直後から、大石市議に対して任意出頭を求めてきましたが、一日同署に出向いた大石市議に対して容疑事実を示すことができませんでした。同日、市内で真相報告集会が開かれ、大石市議は「不当な捜査は許せない。市民の貴重な議席を守りぬく」と表明。警察の不当捜査に市民から「警察は金を配った人は放っておいて、選挙前にニュースを配ったから違反なんておかしい」と声があがっていました。
日本共産党大分県委員会の林田澄孝書記長は、次の談話を発表しました。
「警察当局に強く抗議する。大石市議は特定の地元の後援会員に選挙戦の奮起を訴えるニュースを配布したのであって、不特定多数に配布したものではない。この活動は、どの党派、候補者もやっていることであり、何ら問題のないものである。にもかかわらず、このような逮捕に至ったことは、市民の支持を得てトップ当選した大石市議と日本共産党に打撃を与えようとする警察の意図を指摘せざるを得ない。任意出頭の要請にもこたえて、容疑事実を問いただしたが、警察はそれを何ら示さなかった。このような中で突然の逮捕は、決して許すわけにいかない。警察当局に即時釈放と不当捜査の中止を求めるものである」