日本共産党

2003年4月22日(火)「しんぶん赤旗」

イラクの子心配

アグネス・チャンさん発言


 日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが二十一日から、「イラクそして世界…すべての子どもたちを守りたい」と題する六日間連続ティーチイン(討論集会)を東京・港区高輪のユニセフハウスでおこなっています(日本ユニセフ協会主催)。今までに出会った世界の子どもたちの話、ゲストとの対談、会場からの発言、最後は歌ってしめくくります。

 アグネスさんは記者会見で、「タイ、スーダン、ティモール、フィリピン、カンボジアを訪問して子どもたちの叫びを聞いてきました。イラクの戦争、テロ、不況など乱世の今だからこそ、子どもたちの声を聞いてほしい。私は世の中の原点は子どもたちだと思ってます。世界の子どもたちがどんな思いを持って生活しているかを伝えたい」と話しました。

 イラクでは水道の破壊によって子どもたちに重症の下痢症疾患が増加、空爆や戦闘によるトラウマ(精神的外傷)も懸念されています。「戦争前から、イラク国民の三分の二が食糧配給に頼っています。子どもたちの毎日が心配。これ以上悪くならないといいですが」と話すアグネスさん。六月ごろイラクを訪問する予定です。

 また、日本ユニセフ協会は十億円を目標にイラク緊急募金を呼びかけています。郵便局を通じての送金手数料は無料です。


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