2003年4月13日(日)「しんぶん赤旗」

歌で写真で反戦訴え

被爆者、宗教者、文化人ら次々

原水協平和委

戦争の即時中止を音楽で訴える松平晃さん(右から2人目)と青年たち＝１２日、東京・有楽町

　「イラク戦争をすぐやめ、米軍は撤退を」と十二日昼、東京・有楽町で平和の訴えや歌声が響きました。原水爆禁止日本協議会と日本平和委員会が呼びかけたもので百人が参加。雨まじりの強風のなか、通行人が足を止め、反戦トークに耳を傾けました。

　この日の行動は、世界と日本でいっせいに実施される“反戦行動”に連帯したもの。「やめようイラク戦争、いのちと平和のための反戦トーク」の横断幕や空爆で重傷を負ったイラクの子どもの写真を掲げ、平和運動家や被爆者、音楽家、詩人、宗教者、青年らが次々にマイクを握りました。

　東京在住のオーストラリア人英語教師のフィリップ・ワイトさんも「石油戦争いらない」のゼッケン姿で参加。「黙っていたら戦争犯罪に加担していることになる」とイラク戦争反対を訴え、自作の「イラクに対する戦争は正当ではない」とのビラを配りました。

　歌手の横井久美子さんは「大義のない戦争で罪のないイラクの子どもの命がこの瞬間にも奪われている」と告発。被爆者の黒川万千代さんはアンネの日記を紹介して「戦争は絶対にしてはならない」と強調。詩人の中正敏さんや真宗大谷派報恩寺住職の石川勇吉さんは、アメリカの戦争に日本国民を巻き込む有事法案の廃案を訴えました。新日本婦人の会会長で日本共産党参院議員の井上美代さんも訴え、いっせい地方選挙でイラク戦争を支持・容認する政党への審判を呼びかけました。