日本共産党

2003年4月12日(土)「しんぶん赤旗」

米軍はどれだけ殺したか

イラク市民は怒っている

米紙記者が指摘


 【ニューヨーク10日山崎伸治】米PBSテレビのニュース番組「ニューズアワー」は十日夜、バグダッドに駐在する米ロサンゼルス・タイムズのジョン・ダニシェスキー記者とのインタビューを放送。バグダッド市民が喜ぶ姿がどこでも見られるのかとの質問に、同記者は「米軍がここにいることを喜ぶ人もいるが、米国は武器を持った敵で、植民地化に来たと見なしている人もいる。米国がここにいることに反対する底流のようなものがあるが、それは(報道の)映像には反映されていない」と述べました。

 さらに「イラクの人たちは、他国が必要以上に占領したり、存在し続けたりすることががまんならない。そうした考えをもつのは、英国が植民地化した歴史があるからだ。米国を解放者というよりも、植民地主義者と見なしている人たちがいる」と指摘しました。

 同記者はバグダッド市民の反応を克明に記した同日付のロサンゼルス・タイムズの記事で、あるビジネスマンの次のような警告を紹介しています。「ある程度たてば(米国人に対する)ゲリラ戦がある。多くの人が米国に怒っている。どれほどの人を殺したことか。きょうはこの銅像を倒す人たちがいたのを見たが、その場に立ってアラビア語で『アメリカを締め上げろ、ブッシュを締め上げろ』と言っていた人たちもいた。これは単純な状況ではない」

 また、イラク戦争反対の報道を続ける米パシフィカ・ラジオは十日、英紙インディペンデントの記者のインタビューを放送。米軍に対する市民の受け止めについて、純粋な歓迎がある一方で、「多くの市民が、米軍兵士のいないところでは“米軍があまり長く居座らなければいいが”という懸念を表明している」と伝えました。


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