日本共産党

2003年4月12日(土)「しんぶん赤旗」

イラク戦争 著名人が米を批判


ノーベル平和賞 アリアス氏

 世紀の悪玉になった

 【メキシコ市10日菅原啓】中米和平への貢献で一九八七年にノーベル平和賞を受賞したコスタリカのオスカル・アリアス元大統領は十日、イラクへの侵略行為を続ける米国を「世紀の悪玉」と厳しく非難しました。

 アリアス氏は十日放映された同国のテレビ番組で、米英軍によるイラク攻撃を、国際法を踏みにじり、国際的な取り決めを強者の論理で置き換えるものだと批判。「今回の侵略によって、米国政府は、国際法上の制限を突き破り、九月十一日のテロ攻撃後に国際社会から受け取ってきた連帯を台無しにする危険を冒している」と指摘しました。

 同氏は、戦争でおびただしい数の市民が犠牲になっていることにも言及、米国は「二十一世紀の英雄だった」が、今回の戦争によって「二十一世紀の悪玉に変化した」と語りました。


米女優 ジェーン・フォンダ氏

 世界中が反米になる

 【ワシントン10日遠藤誠二】米俳優のジェーン・フォンダさんが、米英軍によるイラク軍事侵攻について「世界中が反米になる」ことを恐れていると心境を語りました。

 フォンダさんは八日、訪問先のカナダ西部の都市バンクーバーで発言。現地からの報道によると、「それを自由な世界と呼ぶことができるのか、歴史と現実にかなり無知な人々がいる国なのか、私は分からない」「世界中の国々が米国に反対して団結すると思う」と述べ、戦争が米国や世界にもたらす結果を否定的にとらえました。

 フォンダさんは、ベトナム戦争時に反戦を訴え、当時、北ベトナムも訪問しました。一九七七年に反戦映画「帰郷」で二度目のアカデミー主演女優賞を受賞。主演作は他に「ジュリア」「チャイナ・シンドローム」などがあります。


ノーベル文学賞 グラス氏

 超大国の道徳的没落

 一九九九年にノーベル文学賞を受賞したドイツの著名な作家、ギュンター・グラス氏は、米紙ロサンゼルス・タイムズ七日付に寄稿し、米国による国際法違反の対イラク攻撃は同国の建国理念にも反する「力の論理」であり、道徳的没落であると強く批判しました。論評は十一日付の英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンにも転載されました。

 同氏は「われわれの側に立たない者は敵だ」というブッシュ米大統領の言葉を「野蛮時代の響きを持つもの」と指摘、「われわれは世界唯一の超大国の道徳的没落を目にしている」と強調しました。この姿勢はいっそうのテロや暴力の土壌の拡大しかもたらさないと述べました。

 同氏はまた、米国が建国以来、民主主義や人権を重視してきたことに照らして「これが本当にわれわれが麗しい記憶を抱いているあのアメリカ合衆国なのだろうか」と問いかけました。

 その上で「ブッシュ大統領と彼の政府こそが民主主義の価値を低めている」と強調、ドイツで多くの国民が専制的戦争を拒否していることから「ドイツを誇りに思う」とも述べて、反戦の声を上げ続けようと呼び掛けています。


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