日本共産党

2003年4月3日(木)「しんぶん赤旗」

グラリ、スペイン与党

戦争支持を地方組織批判


 対イラク戦争で米国を無条件支持しているスペインのアスナール政権の足元が揺らいでいます。世論は開戦後も「戦争反対」が圧倒的多数にのぼります。三月三十日には改めて戦争反対とアスナール首相辞任を要求するデモが行われる一方、与党国民党の地方組織で党指導部の戦争支持を批判して集団離党する動きが表面化。五月末のいっせい地方選挙にも影響を及ぼすことは確実な情勢です。

 三十日に発表された政党支持調査で、国民党は野党社会労働党に追い抜かれました。

 一九九六年から政権に就いている同党が政党支持率で野党を下回るのは、二月の調査に続いて二度目。支持率後退の理由がイラク問題での世論に逆らった対米追従方針にあることは明白です。

 アスナール政権のスペインは現在、安保理非常任理事国のポストを占め、米英とともに対イラク戦争強硬派の戦線を組んできました。爆撃開始後には九百人にのぼる救援部隊を湾岸地域に派遣しています。

 しかし世論は戦争支持の政府に批判的な声が圧倒的です。

 開戦後の二十四日に発表された世論調査では、83%が「戦争反対」と回答し、アスナール首相が果たしている役割を「否定的」とみる割合は72%に達しました。マスコミは、アスナール首相が「世論に背を向け、世論から孤立している」と指摘しています。

 二月以来、百万人規模の反戦デモを繰り広げた運動はアスナール首相の辞任も要求しています。三十日には同国にある二つの米軍基地およびイラク攻撃の中継基地となっている五つのスペイン軍の基地に向けて、平和行進が行われました。南スペインのロタ米軍基地への抗議行動には主催者発表で七万人が参加しました。

 国民党地方組織の集団離党問題はこうした情勢のもとで表面化したものです。レブリハ市(セビリア近郊)の市議団長以下、市議一人、支部党員二十人がそろって、戦争支持政策に異議を申し立て、離党を表明しました。与党の足元が大きく揺らぎはじめています。(パリで浅田信幸)


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