2003年3月21日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党が呼びかけた3・20イラク戦争抗議緊急集会(東京・明治公園)には、党の集会・デモに初めてという人も参加しました。
日本共産党のホームページを見て集会を知ったという江原さん(27)は会社帰り。「共産党の考え方が自分と合っていたので来ました。人の命を武力攻撃で奪うのはあってはならないこと。国民の声を無視してアメリカに従ってしまう政府に不信感を抱きます」と話します。
友人と二人で演壇を遠くに見てたたずんでいた女性(30)は「共産党の集会と知らなくてきた」といいます。
「いっぱい集まってて驚きました。日本政府はもう少し民主主義であってほしい。民主主義の意味を辞書で調べてもらいたい。自分ができることって何があるか分からないけど、とりあえず選挙に行く」と話しました。
一時間前から会場にきた大学四年生の宇田川昌寛さんは五年前、目が不自由に。友人の香取義敬さん(22)をメールで誘って参加しました。インターネットの「赤旗」を音声メッセージで聞き、集会を知りました。「戦争は始まってほしくなかった。早く終わらせたい。そんな思いで一刻も早く参加したかった」
コンテンポラリーダンスでダンサーをめざす小池藍さん(24)=千葉・松戸市=は言葉を選んで話します。「この世界で生きていきたいから毎日毎日踊りたい。だからこれまでデモや集会があってもレッスンを選んできた。でも今日はダメ。戦争はいやだ。ここに参加しないとずっとすっきりしない。そんな気持ちで参加しました」
ベビーカーに一歳の息子を乗せ、初めて参加した東京・渋谷区の榎本佳子さん。「日本にいて何かできることがないか」と昼間、代々木公園にいったら焼きそば屋さんに夜の集会を教えてもらいました。「おとなが胸を張って、私たちの後をついてきなさいと子どもたちにいえる世界をつくりたい」と話します。
デモ行進を見て、いっしょに「ハーンターイ」と叫んだのは、歩道にいた女子高校生六人組。「すげーいっぱい」と驚きます。そのうちの一人は「世界中が反対しているのに、アメリカは強行突破だね」。
最終地点が近づいた青山通りではデモの先頭の隊列にひょこんと二人の若者が加わりました。
デモは初めて。金子航さん(18)は「やっぱり戦争はおかしい。海外のデモを見て自分も何かしなくてはと思ってた」。武政佑一郎さん(18)は、「世界で唯一の被爆国として、平和をアピールしたい」と話しました。