日本共産党

2003年3月21日(金)「しんぶん赤旗」

許すなイラク戦争 世界の声

エジプト/メキシコ/米国/インド


写真
19日、ワシントン市内をデモ行進する「コードピンク」の女性や青年・学生たち(遠藤誠二撮影)

エジプト 政治学の根本揺るがす

 ホレイヤ・ムガーベド・カイロ大教授 この戦争はあらゆる法的・道徳的な正当性を欠いたものです。人殺し、残虐以外のなにものでもありません。私が習得してきた政治学の根本を揺るがすもので、私はこの戦争の後、どのように国際的な正義を信じる子どもや学生たちに政治学や法学を教えればよいのかわかりません。この戦争の影響は単にイラク国民だけではなく、中東地域、世界全体に及ぶものです。不正義がこのようにまかり通るならば、その結果がもたらすものはテロの増長そのものであり、それが中東の将来に何をもたらすか想像すらできません。私たちはこれまで幾多の戦争を体験してきました。これ以上の戦争は我慢できません。私たちの願いはとにかく平和に暮らしたい、それだけです。(カイロで小泉大介)

メキシコ 弱肉強食論理への回帰

 カルロス・ファシオ・メキシコ国立自治大教授 米国は人類を歴史的な破たんの瀬戸際に追い込む。文明を支える柱と価値が危機にひんしている。国際法、世界経済の安定、国連の存続そのものが致命的な傷を負った。ブッシュ大統領は、安保理が任務を果たせないとして、単独で行動する権利を主張している。これを許せば大変な事態となる。武装した社会ダーウィン主義に青信号をともすものとなるからだ。これでは、自然の法則、ジャングルのおきて(弱肉強食の論理)への回帰だ。もっとも強いものの権利だけが尊重されることになる。国際法を無効にすれば、合法性と非合法性の違いが消えうせてしまうだろう。国連無視によって各国の主権が脅かされる。国際条約に優先する米国の主権とその他の国々の主権だというのである。各国の主権を守り、世界の平和を守るため、この戦争にはどうしても反対しなければならない。(メキシコ市で菅原啓)

米国 無実の民が血塗られる

 マエード・ベンジャミンさん(米国女性の反戦連合体『コードピンク』報道担当) イラクへの戦争は、世界の共同体は何かの問題に対処するのに限界があると、米政権が主張しているようなもの。国際法に明らかに違反しています。子どもを含め何万という無実のイラク国民が、必要のない戦争で命を落とすことを考えるのは無念です。米国は国連の場で、戦争承認取り付けに失敗した。この戦争は完全に不法です。ブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官の名でイラク国民が血塗られます。米国民として、平和活動家として、母親として、平和の声を地球規模で訴え続けます。(ワシントンで遠藤誠二)

インド 世界を悪夢に導くもの

 アナンド・パトワルダンさん(インドの代表的映像作家) 想像もできないことが起ころうとしている。私は米国の大学に留学した1970年代を思い出す。当時も米国政府は大規模な反戦運動に直面していたが、ベトナム戦争を続けていた。しかし、反戦運動はついに実を結び、戦争は終わった。今日、イラク戦争反対のたたかいは、ベトナム戦争当時のたたかいよりも広がっている。米英は恥知らずにもそれを無視し、世界を悪夢に導いている。開戦後も、平和が信条の私たちは、できるだけ大きな声で抗議を叫び続ける。魂なき者たちの心に入り込み、愚かな者たちの心の中にたいまつを照らすだろう。戦争へのあらゆる口実は、偽りであることが証明されている。だれの名においても、この戦争を許してはならない。(ニューデリーで小玉純一)

米国 石油支配で世界を支配

 ジョゼフ・ガーソンさん(米国フレンズ奉仕委員会) イラク攻撃の理由の一つは、石油の支配を強めることだ。イラクは世界第二の産油国だ。中国の経済成長もあって、石油に対する世界的な需要が伸びる。石油支配は、世界の支配につながる。中東各国に、米政権が望むモデルを示す意図もある。しかし、戦争はイスラム原理主義を刺激し、中東全域を不安定化する可能性の方が高い。(ワシントンで浜谷浩司)


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp