日本共産党

2003年3月7日(金)「しんぶん赤旗」

査察継続へ意欲

イラクの協力を積極評価

ブリクス氏


 【ニューヨーク5日浜谷浩司】国連安保理は七日、外相級の公式会合を開き、イラク査察団の報告を受けるとともに各国が主張を展開します。ブッシュ米政権は武力行使に道を開く決議案を、来週中にも採決に持ち込む構えを崩しておらず、七日の会合は同決議案の行方を左右するものとなります。

 これを前に、査察団のブリクス委員長は五日、国連本部で記者会見し、ミサイル廃棄を「真の武装解除」と呼ぶなど、イラク側の査察への協力を積極的に評価しました。さらに、国連決議を履行する上でイラクが解明すべき分野の特定を進めていることを明らかにして、査察に時間をかける姿勢を強く示しました。

 七日の報告ではこうした見方が盛り込まれ、性急な武力行使に道理がないことを裏づけるものになりそうです。

戦争回避の意向にじます

 【ニューヨーク5日浜谷浩司】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は五日の国連本部での記者会見で、「戦争が起きれば、査察を通じて武装解除するやり方は深刻な失敗となってしまう」と述べて、戦争回避の意向をにじませました。

 同氏はイラクのミサイル廃棄では「戦争で使われるものをかなりの数破壊した」と指摘し、その重要性を指摘しました。

 VXガスや炭疽(たんそ)菌の処分に関する追加資料の提出に応じる意向を示したことについても、専門家の分析にかけるとの留保をつけながらも、査察団が「特に重要」と位置づけた多くの問題で、自発的な対応がみられると述べました。

 科学者の事情聴取では、七人に対して立ち会いなしや録音を取らないなど査察団の要求に沿った条件で実施し、内容も「役立つもの」だと、成果をあげていることを強調。アラブ圏の国での事情聴取を打診していると述べました。

 査察団が二月末に提出した文書報告では、イラク側の努力を「きわめて限定的」と批判。しかし、ミサイル廃棄などの新たな動きは含まれていませんでした。

 一方、国連決議を履行する上でイラクが解明すべき二十九分野を特定したと述べ、七日の安保理への報告で具体的に指摘することを示唆しました。査察の課題の特定は、UNMOVICを設立した安保理決議一二八四によるもの。査察強化を求めてフランス、ロシア、ドイツが共同提出した覚書でも求めていました。

 同委員長は、こうした活動方針を安保理が承認した後に、査察は「全面的に活動することになる」と指摘。夜間視認ができるロシア機の追加を求めていることなど、査察強化の余地が残されていることを示しました。同委員長自身も任期を六月末まで延長したことを確認し、査察継続の意欲をみせました。


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