日本共産党

2003年2月26日(水)「しんぶん赤旗」

韓国

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が就任

「北東アジアを平和の共同体に」


 【ソウル25日面川誠】盧武鉉(ノ・ムヒョン)・韓国新大統領の就任式が二十五日、ソウルの国会議事堂前広場で行われました。盧大統領は就任演説で、「国民参加の民主主義」と「国民が主人公の政治の実現」を言明。「平和と繁栄の北東アジア時代」を訴え、北朝鮮に対する「平和繁栄政策」を推進すると強調しました。

 懸案の北朝鮮の核開発問題について、「北朝鮮は核兵器を保有するのか、体制の安全と経済支援の約束を取りつけるのか、を選択しなければならない」と、核放棄を呼びかけ、「対話を通じ平和的に解決すべきだ」と主張しました。

 大統領は演説冒頭、大邱市で起きた地下鉄放火事件の犠牲者と遺族に哀悼の意を表明しました。

 続いてイラク情勢と北朝鮮の核問題に言及し、「世界の安保情勢は不安定だ」と指摘。「こうしたときこそ、平和を守り、しっかり根付かせなければならない」と強調しました。

 大統領は、北東アジアを「繁栄の共同体」から「平和の共同体」に発展させるという構想を提示。金大中政権の対北朝鮮政策を継承・発展させた「平和繁栄政策」を推進すると語りました。持論の“対等な米韓関係”については、「互恵と平等の関係へ向け、さらに成熟させていく」と述べました。

 就任式には約四万五千人の招待客が招かれ、国外からは小泉純一郎首相、パウエル米国務長官らが出席しました。


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