日本共産党

2003年2月23日(日)「しんぶん赤旗」

党国会議員団が調査

再発防止へ取組み聞く

京都民医連中央病院


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京都民医連中央病院の幹部(右手前)から聞き取りをする(奥左から)小池参院議員と穀田衆院議員=22日、京都市右京区

 自民党衆院議員が国会で、全日本民主医療機関連合会(民医連)加盟病院の医療事故を利用して、民医連への不当な攻撃と日本共産党へのひぼう・中傷を行った問題で、党国会議員団は二十二日、社団法人京都保健会・京都民医連中央病院を調査しました。

 穀田恵二衆院議員と小池晃参院議員が参加。病院側からは鈴木憲治理事長、吉中丈志病院長、田中敏樹専務理事、岸本啓介病院事務長、丹所紀代子病院看護部長が応対しました。

 同病院で去年九月発覚した事件は、一九九八年以来、尿や喀痰(かくたん)からの嫌気性細菌培養検査を目視やにおいなどのみで判断し培養検査を実施せず、虚偽の報告を行い保険請求していたもの。

 国会議員団は十三日に同病院に調査などに入っている京都府と市から聴き取りをした結果をふまえ、病院側から事件発覚後の対応や再発防止策を聞きました。

 病院側は、事実をつかんだ時点で保健所などに相談、病院として謝罪、自主公表し保険の過剰請求分の返還の申し出と、関係者の解雇をふくむ厳格な処分を行い、再発防止に取り組んでいることを詳しく説明しました。

 吉中院長は「一連の対応や内部調査委員会、外部の専門家による原因究明委員会の設置は病院が自主的な判断で行ってきた。行政の調査には可能な限り全面的に協力している」と話しました。国会議員団は「さまざまなことを自発的に行っていることがよくわかりました」とのべました。


民医連宣伝に市民「頑張れ」 川崎

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ビラを手渡し対話する川崎協同病院、民医連の人たち=22日、川崎市川崎区

 川崎市川崎区にある川崎協同病院の医療事件で、再発防止、安全・安心の病院をめざす真剣な努力を市民に報告し、事実をゆがめた病院攻撃に反論するビラの全戸配布活動が二十二日、市内全域でとりくまれました。

 川崎区では、全日本民医連(全日本民主医療機関連合会)関東甲信越地区協議会から午前中だけで百六十四人が支援にかけつけ、約二百五十人が行動。神奈川労連、川崎労連など地元の諸団体も各区で活動し、全体で約四百五十人が参加しました。午後もさらに参加が広がり、二十三日も配布を展開します。ビラは、川崎医療生協と同生協労組が発行したもの。

 東京、千葉、長野など各地から民医連の職員や医師、患者が続ぞくとかけつけ、山梨民医連は大型バス一台に乗り切れず、電車、乗用車を含めて六十四人が参加しました。

 神奈川県民医連の川崎博通会長が「事件を市民に心から謝罪し、医療再生に全力をあげていることにご理解をいただこう。公明党―創価学会の反民医連攻撃には断固とした反撃の態度を示そう」とあいさつ。同医療生協の原弘明理事長、協同病院の佐々木秀樹院長も「この活動は医療改悪に対するたたかいでもある」と決意を語りました。

 ビラを受け取った川崎区大島の男性(66)は、「みなさん頑張って努力しているのが見受けられます」と激励。「ご苦労さま」「がんばって」と各地で市民の共感をよびました。

 新潟県三条市から参加した新潟県民医連事務局長の大谷克則さん(43)は、「神戸の震災のときもそうでしたが、全国から集まり、地域医療を守ろうとがんばっている人たちの連帯を感じます」と奮闘。協同病院外科・産婦人科病棟看護長の八木美智子さん(41)は「こんなに来てくれて感動、感激しました」と思いを新たにしていました。


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