2003年2月17日(月)「しんぶん赤旗」
米英による対イラク戦争の企てに反対する行動が十五日、世界中の六百以上の都市で行われ、一千万人以上の人びとが参加しました。「戦争ノー」「査察の継続による平和解決を」の叫びが大波となって地球を一周し、ブッシュ米政権を包囲しました。行動はオーストラリア、ニュージーランド、日本を起点にアジア・大洋州から始まり、中東、アフリカを経て欧州に引き継がれ、各地で史上空前の規模になりました。米州でもニューヨークの五十万人など米国二百カ所以上に広がりました。
【パリ15日浅田信幸】欧州では政府が米政権支持を表明しているイギリス、スペイン、イタリアで、十五日のデモ参加者がいずれも主催者発表で予想を大きく上回りました。
ロンドン二百万人、マドリード二百万人、バルセロナ百五十万人、ローマ三百万人など、いずれも過去の記録を塗り替える行動になりました。
同夜フランスのテレビ・ニュースは「地平線のかなたの至る所でデモが繰り広げられました。これが世界の世論です。ブッシュ米大統領はますます孤立を深めています」と画期的な盛り上がりを報じました。
その他の主な都市のデモ参加者数はベルリン五十万人、パリ二十五万人、アテネ十万人、ウィーン三万人、ブリュッセル八万人、アムステルダム七万人、オスロ六万人、ストックホルム二万五千人、コペンハーゲン一万人、ダブリン十万人、ベルン四万人などとなっています。各国では首都以外でもデモが行われ、「戦争反対」「ブッシュを止めろ」の声が欧州の地を揺るがしました。