2003年2月5日(水)「しんぶん赤旗」
![]() NLP基地の誘致に反対するよう要請する共同センターの人たち=4日、広島県沖美町役場 |
広島県の「テロ糾弾、報復戦争反対、有事法制許すな!広島共同センター」の藤本幸作代表ら十二人は四日、米軍機の夜間離着陸訓練(NLP)基地の誘致問題で混乱する沖美町と、周辺の江田島町、能美町、大柿町の各役場を訪問し、基地建設反対の立場を貫くよう申し入れました。
沖美町では谷本英一町長が一月三十日に誘致の考えを表明した四日後に町議会全員協議会が全面的に反対することを申し合わせており、藤本代表は「平和の発信地に人殺しの基地はいらない」と述べて松井晃助役に要請書を手渡しました。平和委員会の泉忠直事務局長が「町へどこかから誘致の打診があったのでは。町長の一存なら町長がやめたと言えば即中止できる」とただし、松井助役は「町長自ら申し出た。要請があったことは町長に伝える」と答えました。
広島県被団協の末宗明登事務局長は「沖美にも被爆者がたくさんいる。被爆地に誘致するなど常識では考えられない」、県労連の永見繁樹議長は「住民の暮らしと安全を守る自治体の使命を果たそうと低空飛行に反対している県北の運動に学んでほしい」と訴えました。
能美町では大津克彦町長が応対し、「住民が住めない町になっては大変。沖美町長も断念を表明してほしい」と述べました。