2003年1月30日(木)「しんぶん赤旗」

中古車業者を捜索

コンゴ投資話の「華信」

無許可で資金集め

　東京都中央区の中古車販売会社「華信」（大橋利一郎会長）がアフリカ・コンゴ民主共和国での合弁事業などに出資を募り、無許可で出資金を集めていたとして、千葉県警生活経済課は二十九日、出資法違反（預かり金の禁止）の疑いで、本社など関係先の家宅捜索をおこないました。同県警は、同社の事業は実態のないものだった可能性が高いとみており、詐欺容疑も視野に捜査を進めます。

　この問題は、日本共産党の吉岡吉典参院議員が昨年三月と七月の二回、外交防衛委員会でとりあげ、外務省にコンゴ政府の出資の有無の照会を要請したり、警察庁に厳正な対処を求めていました。

　調べなどによると、華信は一昨年ごろから、コンゴ国内に合弁会社を設立したように説明し、「コンゴ政府と契約してコンゴの鉱山開発、社会インフラ関係の仕事を全部独占している」「コンゴの合弁事業に投資すれば、必ず利益を配当する」などと持ち掛け、資金を集めていました。全国数千人の会員から、九十億円以上の出資金を集めたとみられます。出資金は約六万円から一億円まで七ランクありました。同社はセミナーを開くなどして出資者を拡大。配当が全くなかった会員もいたといいます。