2003年1月26日(日)「しんぶん赤旗」
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東大阪市の近鉄大阪線俊徳道3号踏切で、十七日に車いすの女性(38)が踏切の段差(約二十センチ)で脱輪し、特急電車にはねられ即死した事故で、近鉄は二十五日未明から、同3号踏切と4号、5号踏切の安全対策工事を行いました。
事故は、病院から帰る途中だった女性が、幅が三・一メートルしかない踏切内で台形状のくぼみに脱輪したもの。
工事は、くぼみをアスファルトで埋めて段差を解消しました。
日本共産党の和田正徳府議は、事故後ただちに現場と近鉄大阪線のすべての踏切を調査。二十日に近鉄本社と東大阪市に改善を申し入れました。
近鉄本社は二十四日、和田府議に「今回は俊徳道3、4、5号について終電車通過後、とりあえず改善工事を実施し、ゼブラゾーン(安全地帯)を設置する。その他の踏切については、病院などの有無、車いすの通行状況、踏切の幅員など勘案して検討する」と回答。
和田府議は、「すべての踏切について事故が発生しないよう、ただちに万全の対策を講じるよう」改めて求めました。