2003年1月18日(土)「しんぶん赤旗」
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長野県の田中康夫知事が県営浅川ダム建設を中止したことを受けて十七日、「当初の目的を果たした」と、同ダムへの公金支出差し止め訴訟が取り下げられました。原告団(山岸堅磐団長)が田中知事に報告し、ともに総合治水対策を作ろうと懇談しました。
訴訟取り下げの報告を受けた田中知事は、浅川・下諏訪の両ダム中止で「ダムに代わる浅川と砥川のあり方を、横断的に検討している。ご意見をいただきたい」と語りました。
これに山岸団長は、「私たちも住民参加の立場から、総合治水対策を提案したい」と発言。住民運動と知事の英断で浅川ダムが中止となったとし、「英断がなかったら、たたかいはまだ続いていただろう」と語り、謝意を示しました。
原告団は、「浅川の総合治水対策を具体化するためにみんなで力を合わせることを呼びかける」声明を発表。原告団を解散し、「浅川の総合治水対策を求める会」(仮称)へ発展させて脱ダムの流れを進める方針です。