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2020年3月1日(日)

きょうの潮流

 赤旗編集局が入るビルのそばで20年近く開業してきた中華料理店がきのうで店を閉じました。店主がいうには消費税増税とコロナ感染のダブルパンチで商売が成り立たず、家賃も払えないと▼消費税10%の強行で経済成長率は大きく落ち込み、不況の影は至るところに。そこにきて感染拡大が追い打ちをかけ、経営困難や不振が相次いでいます。観光や飲食業をはじめ経済への打撃は深刻さを増すばかりです▼102兆円をこえる過去最大規模の来年度予算案が衆院で可決されました。コロナ対策には1円も計上されず、米国兵器の爆買いやカジノにはふんだんに税金をつぎ込む。野党が共同提出した組み替え案には耳も貸さずに▼私たちのくらしや命が脅かされているとき、それを救い支えるために税金が使われない。社会的な弱者にはさらにしわ寄せがいく。逆立ちした税金の集め方、使い方がこの大事な局面であらわになっています▼これまでの失政の数々が疲弊する国民を追いつめています。今になって労働者に休みや自宅待機、親に休校への対処をもとめても、そうしやすい環境づくりに背を向けつづけ、妨げてきたのは当の安倍政権です▼国会でも国政私物化の「桜」疑惑、検察私物化の検事長定年延長といった、政権のあり方自体が問われています。そんな首相が国民に呼びかけても、なにを信じろというのか。冒頭の店主は「安倍さんは、国民の状況がわかっていない」と。“国難”をひろげているのはウイルスだけではありません。


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