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2019年2月16日(土)

きょうの潮流

 4月からの入園を希望しながら子どもが保育園に入れなかった保護者の思いは切実です。「保育士を増やしてほしい。保育園も増やして」「岡山での子育てがつらくなる時があります」…▼岡山市では今年、1800人余が保育園に落ちました。この事態に、日本共産党岡山市議団は保護者の生の声を市長と市議会に届けようと2次申し込みの最終日、市役所前で“緊急アクション”を起こしました▼「昨年に続き今年も落ちた」と話す母親(34)の子は3月生まれ。1歳児枠で落ちて育休を延ばして今年は2歳児枠を狙いましたが、また“落ちた”。「無認可園は経済的に困難だし、職場からは早く復帰してと言われるし、どうしたらいいのか」と目に涙を浮かべていました▼子どもを望むカップルが、安心して産み育てられる社会へと政治は動かなければなりません。そんな折。麻生太郎副総理兼財務相は、少子高齢化問題にふれ「子どもを産まなかったほうが問題」と▼国は公立園の民営化を進めながら保育予算を削減しつつ、規制緩和で営利企業の参入を認めました。3~5歳を対象にした「幼児教育・保育の無償化」はいいけど、公立園をもっと増やして、が保護者の願いです▼「こんなことなら子どもを産まなければよかった。結婚もしなければよかった」。2月から自身の親に子を預けながら職場復帰した母親(28)の悲痛な声です。少子高齢化の責任を国民に押し付ける前に、現場の話に耳を傾けるべきでは、麻生さん。


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