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2018年12月29日(土)

安倍9条改憲NO!3000万人署名

若者と平和の対話 「改憲勢力が断念するまで」

京都市 左京市民アクション

 執念深く9条改憲を狙う安倍晋三首相と自民党に対して、草の根のたたかいは続きます。京都市左京区では、若者たちへ平和な未来を託す活動に力を入れています。(海老名広信)


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(写真)女子学生に話しかける板東さん(右端)=21日、京都府立大学前

 12月で結成1年を迎える「安倍9条改憲NO!左京市民アクション」は、3000万人署名を1万8000人以上集め、目標3万6000人の過半数を突破しました。

 板東利博事務局長は「改憲発議をさせなかったのは成果ですが、『改憲勢力が断念するまでがんばらなあかん』と1周年の総会で確認しました」。

 左京区にある8高校、5大学と上京区の1高校の門前で10月から署名・宣伝行動をして800人余の署名を集めています。

 21日の午後4時半、京都府立大学の門前。行動参加者は板東さんと、京都工芸繊維大学名誉教授で日本科学者会議京都支部代表幹事の宗川吉汪(そうかわ・よしひろ)さん、島津奈美さん(仮名)です。

 「こんばんは」。あいさつされた学生たちは足を止め宗川さんらの話に耳を傾けます。女子学生は、平和を守りたいとの思いを込め丁寧に署名しました。

 島津さんは通り過ぎようとする学生と一緒に歩きながら「私たちは、若い人を戦場に行かせたくないとの思いで平和運動をしています」と話します。目は相手をまっすぐ見つめ、口調は穏やか。

 島津さんは1回の行動で高校生60人、大学生50人を目標に、約750人以上から署名を集めています。経験から「対話すれば80%は署名してくれます」。「安倍首相は憲法を変えようとしているんですよ」と話しかけ、若者同士で「えっ、そうなの」「知ってるよ」などと話しあってくると「ありがたい」。部活帰りの高校生たちは快活で話が弾みます。駅の改札まで一緒に歩いて話す場合も。「私たちの熱意をわかってくれると、署名をしてくれます」

 左京アクション作成の『憲法漫画』を渡すと、すぐ目を通して署名した大学生が何人もいたといいます。

 島津さんは『なぜ戦争はなくならないのでしょう』など自分で考察した文章を若者たちに手渡します。日本を属国扱いするアメリカの侵略戦争の歴史や日米の安全保障体制などを論じた内外の学者・研究者の著書を紹介し、若者たちの知的な関心を刺激して、憲法を守る運動への理解を促します。

 「私たちが『対話で接する』ということをすれば、若い人たちはわかってくれます。私たちの『若い人に戦争をさせてはならない』という気持ちが伝わるかがポイントです」


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