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2018年12月19日(水)

きょうの潮流

 「教員に閑散期なんてない」「身を削って働いています」「見せかけの働き方改革なんていらない」―。長時間労働にあえぐ教員らが、次々と声をあげています▼「教員の長時間過密労働を解消するため」として中央教育審議会は6日、1年の変形労働時間制導入を盛り込んだ答申案を発表しました。パブリックコメント(意見公募)の締め切りは、21日。学期末の成績処理で超多忙な現場を無視したスケジュールに、「声を聞く姿勢が見られない」と怒りが渦巻いています▼でも、黙ってはいません。北海道と滋賀の教員はSNSで相談し、パブコメを呼びかけるビラを作りました。「ねー。やる?」「おっ!やるか」のやりとりが8日午後。「とにかくスピードが大事」と、翌9日に手作りのマンガ入りビラが完成▼フェイスブックで紹介するとさっそく「データがほしい」の声が。10日、ネット上にサイトを開設しました。「でも、会の名前がないと怪しいね」とついに11日、会を発足。その名も「これからの教育を考える『きっかけ』をつくる会」です。16日には動画をアップ。日々進化しています▼呼びかけはネットで一気に広がり、職場で話し合われています。滋賀の教員も組合の分会会議を開催。「外への広い発信だけでなく、足元での議論が肝心ですから」。働き方について語り合い、その場からパブコメを送りました▼会のサイトにはこうあります。ちょっとずつのアクションが力合わせを生む、と。みんなが幸せな学校にと願いをこめて。


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