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2018年11月3日(土)

きょうの潮流

 深まる秋とともに、冷え込む朝晩に冬の足音が聞こえてきます。〈楓蔦黄(もみじつたき)ばむ〉。彩る木々の間を歩きながら、わが身や人のありように思いふけるときも▼きょうは文化の日。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを旨としています。読書や芸術、スポーツや音楽。自分好みの文化に親しめるのも自由で平和があればこそ。いまの憲法がそれを土台にしていることから、公布された11月3日が祝日となりました▼今年の文化の日はせめぎ合いのなかで。どこまでも改憲に前のめりの勢力と、憲法の今日的な意義を説き広める人びと。それは社会の基盤をめぐる攻防でもあります▼人の生き方がそれぞれなら、家族の形もそれぞれ。一つのライフスタイルを押し付けられたら、たまったもんじゃない。あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)の憲法カフェへようこそ第3弾『イマドキ家族のリアルと未来』(かもがわ出版)が、この日にあわせて発行されています▼今回は憲法24条がテーマ。結婚や夫婦、家族のあり方について考えます。家庭のなかでの平等と個人の尊厳を守ると宣言した条項は明治からの封建的な家制度を一新。誰もが自分らしく生きられる権利をうたいます▼改憲勢力は9条とともに、この24条を何とか変えようと乱暴に介入しようとしています。ふたたび戦争ができる国にするためには支配や暴力を許さない存在はじゃまだと。国家や家庭に縛られない自由を保障した憲法は、個人が花開く日と深く結びついています。


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