しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら

2018年10月10日(水)

きょうの潮流

 銭湯の日、トマトの日、釣りの日、転倒防止の日、赤ちゃんの日―。きょう10月10日は語呂がいいのか、1年の中で最も記念日が多い日だといいます▼記念日協会の認定だけで50近くありますが、やはり慣れ親しんできたのは「体育の日」でしょう。1964年10月10日に開会した東京オリンピックを機に祝日になりましたが、現在は移動祝日で10月の第2月曜日に変わっています▼アジア初の五輪は国民に強烈な印象を残しました。「国境を忘れ、人種を忘れ、ただ同じ人間として笑い、親しみ、別れを惜しむ人びと…。世界の平和とは、人類の平和とは、こんなものであろうと胸がつまるような瞬間です」。閉会の実況は多くの実感でもありました▼いま2度目となる東京五輪の準備が急ピッチで進められています。コンパクトさや震災の復興を押し出して招致したものの、大会理念が定まらないままの開催は不安と批判の声をひろげています▼3兆円にも達するという経費の膨らみ。自発的であるはずのボランティアの強制や扱いのひどさ。サマータイムを持ち出す小手先の酷暑対策。問題は尽きることなく次々と▼体育の日は2020年から「スポーツの日」に改称されます。人類の文化であるスポーツを普及するために。その機となる五輪が選手や都民・国民から背を向けられては本末転倒です。アジアに新たな平和の潮流が生まれ、アスリート・ファーストが強調されるなか、いま世界が注視しています。だれのため、何のための五輪か。


pageup