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2018年8月10日(金)

きょうの潮流

 かつてアジアの国々との交流を通じて、この島は平和な共存共栄の道を歩んだ。いまの沖縄も、その万国津梁(しんりょう)の精神で再び日本とアジアをつなぐことができる。だから基地はいらない―▼4年前の県知事選。オール沖縄を背にした翁長雄志さんは、島の明るい将来を一人ひとりに熱く誠実に語っていました。米軍基地は経済発展の最大の阻害要因。沖縄の自然や文化を生かした観光産業を振興させ、子や孫が穏やかに暮らせるようにと▼長く自民党に属した保守政治家による共闘の訴えは、これまで保革で対立してきた人びとの心をつかみました。虐げられてきた沖縄のために手を結ぶ姿は基地が集中する現状を憂え、未来を真剣に模索する県民の共感をひろげました▼知事になってからの4年間は安倍政権との激しい苦闘が続きました。沖縄の意志が何度も示されながら、辺野古の新基地建設に突き進む政府。首長の話をまともに聞こうともしない態度にも膝を折らず、粘り強く公約にとりくんできました▼基地あるがゆえにくり返される痛ましい事故。そのたびに命を削りながら抗議の声をあげ続け、あらゆる手段を駆使して基地はつくらせない不退転の決意で反対運動を勇気づけました▼亡くなる直前まで生まれ育った地へのあふれる思いを口にしていた翁長さん。日本に希望をともしたオール沖縄のたたかいと、めざした平和で誇りある豊かな沖縄の実現。志半ばで倒れた無念さを胸に刻んで、託された信念と遺志をしっかりと受け継ぎたい。


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