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2017年1月13日(金)

トランプ次期米大統領会見

ハッカー攻撃「ロシアがやった」

医療制度「オバマケア廃止」

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 【ワシントン=洞口昇幸】トランプ次期米大統領は11日にニューヨークで行った記者会見で、過激組織ISの対策の一環としてロシアとの関係を改善する意向を示しました。また、オバマ現政権の大きな実績の一つである医療保険改革制度(オバマケア)の廃止と新制度への置き換えを言明しました。


 トランプ氏は、これまでロシアの介入に懐疑的な見方を示していた大統領選の期間中に米国に対して行われたハッカー攻撃について、「ハッキングしたのはロシアだと思う」と認める一方で、「しかし、われわれは他国からもハッキングを受けている」と述べました。

 トランプ氏は、「ロシアとはひどい関係なので、もし(ロシア大統領の)プーチン氏が私を好めば、それは不利ではなく利点だと思う。ロシアはわれわれのISとのたたかいを支援することができる」と語り、プーチン大統領との良好な関係を望む考えを示しました。

 事実上の国民皆保険制度の実現を目指して、保険加入を国民に義務付けたオバマケアについて、トランプ氏は「完全に全体的に失敗だ」と主張。「(オバマケアの)廃止と置き換え、それは同時が基本だ」と述べ、連邦議会に廃止と新制度の置き換え法案を通過させることを呼びかけました。

 トランプ氏はオバマケアを一部維持すると発言したことがあります。ただ、今回の会見では新制度の内容を明らかにせず、「より費用のかからない、より良い医療にするつもりだ」と述べるにとどめました。

 トランプ氏は世界各地で事業を展開しています。経営者としての判断と、国益を追求する大統領の職務が「利益相反」にあたる可能性が指摘されていたため、記者会見で事業経営を息子らに委ねると発表しました。

 会見が行われたトランプ・タワー周辺には数十人のデモ隊が集まり、「トランプを排除せよ」と書かれた垂れ幕を掲げました。


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