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2016年12月24日(土)

きょうの潮流

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 クリスマス、お正月とつづくこの時期は何かと物入りです。家族や大切な人と、安らかに健やかに新たな年を迎えたい。年は積み重なっていけども、その心持ちは毎年変わらないでしょう▼そんな年越しを前に人びとが焼け出された新潟・糸魚川の大火。震える夜を避難所で過ごした住民らに寸刻惜しむ支援を。強風にあおられ、飛び火によって燃え広がった木造密集。同様の地は各地にあるだけに消火態勢をふくめ、国や自治体の対策が急がれます▼さて来年度の政府予算案が決まりました。総額97兆4千5百億円。97450000000000。ついゼロの数を間違えそうになるぐらいの規模は5年連続で過去最大に膨らみました▼それだけの予算を計上して、さぞ暮らしもと思うところ。ですが、そこは安倍政権。困難に遭ったり、日々の生活に苦しむ国民に温かい手を差し伸べるどころか、軍事費や不要な大型開発に巨額を回し、社会保障は抑え込む冷たさです▼重くのしかかる医療や介護の負担。結婚、子育てへの不安から年間の出生数はついに100万人を割るまでに。直近の民医連新聞は虫歯が治せない子どもが増えている実態を伝えています。格差と貧困はさらに▼税の集め方、使い方は古くから政の基本。いくら言い訳しても、つかさどる者たちの本性がはっきりと。今を懸命に生きる人たちの希望をもとめる心をくじき、国の将来への明るい展望をまったく見いだせない予算。そこに行き詰まった政権の末路が示されています。


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