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2016年12月9日(金)

きょうの潮流

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 「リュウキュウ」の名がついたチョウやトンボ、ノグチゲラやヤンバルクイナ。この地域にしか生息していない固有種や国の天然記念物をはじめ、その森には多様な命があふれています▼低い山々を照葉樹林が覆う沖縄本島の北部。やんばると呼ばれる豊かな森はいま、米軍基地を強化するために自然が壊され、オスプレイの着陸帯が周りに集中する東村高江の暮らしを脅かしています▼超低空飛行で低周波の爆音をまき散らすオスプレイ。米国本土では受け入れられないほど危険な凶器が頭上を飛ぶ恐怖。すでに住民の健康や心に被害をもたらし、動植物への影響も懸念されています▼国と機動隊によって占拠された高江の集落では生活道路の封鎖や検問、抗議する市民らを力ずくで排除する光景が連日のように。やんばるの自然への思いと、20年前のSACO合意から続く反対の運動。それを記録したドキュメンタリー映画「いのちの森 高江」の上映会がいま各地で開催されています▼長い年月を重ねて育まれてきた命。それを断ち切ってしまうことは未来を壊すことになる。沖縄戦からの抑圧の歴史と、米軍基地ノーと立ち上がった沖縄の現在を結びつけた映画は、こんな理不尽なことを私たちの社会は許していいのかと問いかけます▼辺野古の新基地とともに高江の工事中止を求めるたたかいは、全国や海外にひろがっています。映画の中で自然の大切さを説く女性が呼びかけていました。「人間の愚行は人間が止めないといけないんです」


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