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2016年3月22日(火)

きょうの潮流

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 平年よりも早く東京で桜の開花が発表されました。予想では1週間から10日後に満開となる見込み。咲いていく可憐(かれん)な花を愛(め)でながら、これから飛び込む世界に希望をふくらませる時も▼先日、おいっ子の祝いの席がありました。4月から教職の道を歩む兄と20歳になった弟。孫の成長を喜ぶ祖父母のもとで開いた食事会で2人は感謝の言葉とともに、この先に臨む意気込みを語りました▼スーツを着た子の姿をまぶしそうに見つめる親。しかし、将来への不安は拭えません。ともに4年制の大学を選んだ兄弟の肩には500万円近い“借金”が重くのしかかっているからです。月々数万円もの返済。奨学金という名の学生ローンです▼いまや学生の半分が奨学金を借り、多額の借金を背負う若者は増えつづけています。社会に出ても非正規雇用の低賃金。サラ金まがいの取り立てに自己破産するケースも。日本の高学費と公的補助の低さは世界をみても最悪です▼奨学金を貸与している学生支援機構は、新年度から返済が滞っている人の率を学校別に公表するといいます。未返済者を減らす狙いですが、見せしめのようなやり方では何の解決にもつながりません▼すぐに実現してほしい、これこそ政治が果たすべき役割だ―。10年間で学費を半減する、奨学金制度の抜本改革、最低賃金をいますぐ、どこでも時給1000円に。日本共産党の提案に反響が続々と。満開の桜のもとでの新生活。それを借金からスタートさせる国とはあまりに異常です。


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