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2014年8月23日(土)

きょうの潮流

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 実家近くの幹線道路に、また新しいパチンコ店ができていました。午前中なのに駐車場はいっぱい。人口15万ほどの地方都市に、19店目の開業です▼いま全国には1万2千弱のパチンコ・パチスロ店があります。店舗数は年々減っていますが、400万をこえる台数はそう変わらず、店の大型化が進んでいます。短時間で万札が消え、勝てば換金するパチンコはギャンブルそのものです▼賭博が禁じられている日本で、パチンコは警察が管理する「遊技」。取り締まるどころか、警察公認で業界団体には警察OBが大挙して天下りしています。どこでも、いつでも、簡単に賭博に興じられる。ギャンブル大国と日本が呼ばれるゆえんです▼厚労省研究班の調査で、ギャンブル依存症の疑いがある人が国内に536万人もいることがわかりました。成人全体の約5%。男性でみれば、1割弱に依存症の傾向が表れています。ほとんどが1%前後の海外に比べても、日本は突出しています▼賭博の野放し、病的ギャンブラーの増大、自己責任で追いつめた末の多重債務、家庭崩壊、自殺…。世界でも最悪のギャンブル依存症大国で、よりによって安倍政権は成長戦略の目玉として、カジノを合法化しようとしています▼新たな賭博場で儲(もう)けるのはゼネコンや巨大なカジノ資本、利権をむさぼる官僚や政治家。一方で確実に苦しむのは庶民です(『カジノ狂騒曲』)。健やかな社会をつくっていくためにも、多くの人びとを食い物にするカジノなんかいらない。


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