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2009年11月2日(月)「しんぶん赤旗」

反戦英兵を同僚が激励

「みんなが考えていることを言っている」と言われた


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(写真)アフガニスタン駐留英兵の帰還を求める集会に参加したグレントン上等兵と妻のクレアさん=10月24日、ロンドン(小玉純一撮影)

 【ロンドン=小玉純一】英国で、アフガニスタンからの英兵の帰還を求める反戦集会に参加した現役の兵士が同僚から激励される状況が生まれており、メディアは兵士の間に広がる「アフガン戦争への動揺」に注目しています。

 10月24日にロンドンで行われたデモと集会に参加した英軍のジョー・グレントン上等兵は、31日付英紙ガーディアンに次のように語りました。

 「兵舎に戻ると何を言われるか心配だったが、励みになる反応だった」「『みんなが考えていることを言っている』と言われた」「同僚の多くは遠征から戻ったばかりだ。先輩たちは私が信念に従っていることを尊敬していると言った」

 同紙は、何人かの英兵がグレントン上等兵を「恥さらし」とキャンペーンしているが、兵舎での彼への歓迎は「アフガン戦争に対する英兵の動揺を示唆している」と報じました。

 グレントン上等兵は「2001年のアフガン侵攻以来、反戦デモを先導した初めての従軍兵士」といわれ、現在アフガンへの再従軍を拒否して軍法会議にかけられています。

 アフガン戦争での英兵士の戦死者は10月末現在223人で、イラク戦争での179人を大きく上回り、各種世論調査で英軍のアフガン参戦への反対は60%前後となっています。


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