
2009年1月7日(水)「しんぶん赤旗」
「即時停戦を」国連次長訴え
ガザ攻撃、死者500人以上
イスラエル軍によるガザ地区攻撃が激しくなるなか、国連のホルムズ人道問題調整官(事務次長)はニューヨークの国連本部で五日、ガザで人道支援活動に取り組む国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のギング部長とともに記者会見しました。ホルムズ氏は、戦闘による民間人被害の増大と、ガザで市民生活が危機的事態に陥っている実態を示し、即時停戦を訴えました。
ホルムズ氏は、絶えず続いている砲撃の脅威に加え、ガザの住民が被っている寒さと飢え、水不足がますます悪化していると指摘。イスラエルの攻撃で多くの犠牲者が出る一方で、燃料が尽きたことによる電力不足などで、医療システムもいっそう不安定になっていると述べました。
同氏は、ガザ攻撃ですでに五百人以上が死亡し、二千五百人以上が負傷したと言明。このうち民間人の犠牲者が少なくとも25%に達し、地上戦が始まって以降、その比率がさらに高まっていると述べました。その上で、イスラエルとイスラム武装抵抗組織ハマス双方に、即時停戦を呼びかけました。
ギング部長は、ガザからビデオ中継で参加。現地の耐え難い状況は、なぜ停戦が切迫して求められているかを示していると述べました。