
2008年12月29日(月)「しんぶん赤旗」
今こそ「ルールある資本主義」必要
田原総一朗氏が指摘
「志位さんは、今の日本の資本主義を『ルールなき資本主義』と言った。私も『ルールある資本主義』が必要だと思う」
ジャーナリストの田原総一朗氏が、日経BPのホームページに、「暴走した自由主義の反動? 今、『資本論』が読まれる理由」と題するコラムを書いています。
田原氏は、『資本論』、『蟹工船』がよく売れていることや、日本共産党への入党者が一年間で約一万四千人増えていることを紹介し、「究極の資本主義と言われたアメリカの経済が破綻(はたん)して、資本主義に問題があるのではないかという疑問を多くの人、特に若い世代が持ち始めた」と解説します。
そのうえで、「日本的経営は時代遅れである、日本は株主を冷遇しすぎている、もっと株主の配当を高くして発言権を高めろ、終身雇用や年功序列は古い、リストラももっとやれ」というのは、「アメリカ流儀の押し付けであった」と指摘。「今こそ、労働とは何か、企業とは何か、働くとは何かということについて納得できる論理を打ち出す必要がある」「だから今こそ、『ルールある資本主義』にすべきであろう」と書いています。
田原氏は、十四日に放映されたテレビ朝日系「サンデープロジェクト」で、日本共産党の志位和夫委員長と、“なぜいま共産党が注目されるのか”などのテーマで対談していました。